日記

日記148 残念です。鹿児島補選接戦ながら敗北。

先々週に補選オルグを兼ねて鹿児島3区の単組を訪問しました。亡くなられた松下前金融担当相の議席の補欠選挙が行われていました。民主党は国民新党公認の野間さんを推薦したたかっていました。

野間さんは郵政解散選挙では民主党公認で出馬しました。その時は郵政解散に反対し自民党を離党した松下さんとともに落選しました。このとき今回当選した宮路氏が当選。2009年の選挙では固辞する松下さんを連合も加わって説得し、民主党から立候補させ宮路氏を破って当選。野間さんは松下さんの秘書として行動されていました。

今回の行動で印象深かったことは松下さんの人間性です。松下さんがいかに親愛させれ尊敬されていたか、お会いした首長さんたちや組合の皆さんから異口同音に聞くことができました。謙虚で人の話を良く聞かれ、誰であれ誠実に対応されたと聞きます。それでいて肝の据わった松下さんが、あんな週刊誌の記事を原因に自ら死を選ぶとは考えられないとも聞きました。確かにあの記事は2009年の選挙時に地元では話題になったことだそうで、当時松下さんは「もう昔のこと。終わったこと」と笑い飛ばし歯牙にもかけなかったそうです。

ただ、復興担当ともなり相当疲れておられたようで、人前では全く弱音を吐かなかった松下さんが、「疲れた」と話すのを聞いて不思議に思ったと私の古い友人は死の一月前ほどの様子を話してくれました。疲れている所に、蒸し返す様な昔の誹謗中傷記事を掲載する週刊誌やそのことでまた始まる様々な物事への対応。誰だって嫌になります。

もう一つ驚いたことは相手の宮路氏の人気の無さです。これまた異口同音に「人間性に問題あり」と聞きました。威張り不遜。松下さんとは真逆の人間性とのこと。お会いした首長さんの想いは共通していました。知名度の低い野間さんとベテランの宮路氏であり、民主党の低調ぶりが顕著な今の選挙です。本来ならば自民党候補が楽勝のはず。私も現地に入る前を少なくとも勝ち目は少ないと思っていました。しかし約5000票差という接戦となったのは、松下さんを慕う人の想いと宮路氏の人間性を嫌う人たちの想い、野間さんの地道な努力が重なり実を結ぼうとした。あと1週間あれば逆転していたはずです。本当に残念です。

松下さんが死の前日に懇意な方に贈られたという言葉を聞きました。

「受けた情は石に刻み 懸けた情けは水に流せ」

「松下をかわいがってくれた人々へ ほんとうにありがとう。ありがとう ありがとう。」

 

2012-10-29 | Posted in 日記No Comments » 
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