日記

写真と話2  かちどき橋からの朝焼け(徳島市)

本当なら今日の今頃は、北海道北見市にいるはずだった。しかし台風の影響で乗るはずの女満別空港行の便が欠航。しかたなく宿舎にもどりパソコンの前にいる。先週1週間は四国一周の行動だった。徳島県、愛媛県、高知県、そしてまた徳島県、愛媛県に戻り、松山空港から昨日昼に東京に戻った。先週日曜日に徳島阿波踊り空港に着いてからというもの、本当に天気に恵まれた1週間だった。高知では見渡すかぎり雲一つない青空であった。それが最終日の昨日は台風の影響で小雨も降り出した。まるで台風から追われるように四国を離れたという感がある。

選挙の時もそうだったが、長期の行動の時は朝早くおきて散歩するようにしている。ランニングもできないので、少しでも運動不足を補おうという僕なりの努力である。カメラを持って散歩する。必ずと言って良いほど、ハッとする瞬間や風景に出会う。

さて今日紹介するのはそんな風景の一つ。徳島に着いた翌朝だった。ホテルを出て近くを流れる新町川にかかる「かちどき橋」を渡る。まだあたりは薄暗い。河口の方を見ると天気が良いだけにうっすらと朝焼けが始まっていた。戻りつつある光が、濃い鼠色と黒のツートンの波模様をまだ闇を秘めた川面に描き出していた。家並みも漆黒な輪郭を描くだけである。並んだ街灯や停泊するヨットの帆柱がどことなく西洋の趣を漂わせていた。シャッターを切った。何回も。

そして始まった。闇が主人公であった灰色の世界を、太陽が再び支配し始める。様々な色に染め上がる雲。その上の遥か空は青を取り戻しつつある。カモメだろうか早起きの鳥が空を飛んでいる。その姿もカメラはしっかり取り込んでいた。

播磨灘から登る太陽の登場は慎ましく美しかった。

2012-09-30 | Posted in 日記No Comments » 
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