2017-11-09

自民党の本当の実力。

 49.5%対40.85%
 与党対立憲民主党、与党対立憲民主党+希望の党の2パターンの選挙区に絞って拾い上げ、維新等の他の野党、無所属候補は完全無視。という少々乱暴といえば乱暴な分析を試みてみました。
 与党対立憲の対決構図の選挙区の得票率が冒頭の数字。その差8.7。票数にして46万8千票程度です。そんなに差がなかったのだと思いますが、結果は立憲の9勝18敗。それでも生まれたばかりの政党がよくやったものです。言い換えればそれだ与党批判が大きかったことということです。
 与党対立憲+希望の対決構図の選挙区を見ると、立憲の9勝24敗。
 立憲の枝野代表は、民進党から移って希望の党から立候補した人の選挙区には立憲は擁立しないという「枝野原則」を実行しました。しかし希望はお構いなしに立てた。その結果、立憲と競合した33選挙区で希望は全敗です。立憲と希望の得票数の合計が与党のそれを上回った選挙区は10選挙区ありますので、仮に希望が競合を避ければ立憲の19勝14敗の可能性もあったわけです。与党対立憲+希望の選挙区の全体の得票率は、与党44.6、立憲33.6、希望16。立憲と希望を合計すると49.6で与党を上回ります。結構いい線いっていたのです。
 
 希望が出たところは野党連携がうまくできなかったところが多いので、仮に立憲と希望が競合しなければさらに違った結果、与党に不利な結果が生まれていたはずです。
 さて与党の票はあくまでも自民+公明です。そう考えると自民党の本当の実力は今どれほどなのでしょうか。これは自公がバラけてみないと正確なところはわかりません。しかし相当落ちているのは間違いないでしょう。
 公明党は、比例区得票で驚きの700万の大台割れでした。おそらく内部では激震が走っていることでしょう。原因は分かりきっていますね。学会員そのもののとお友達票の公明離れ。このまま安倍自民党にくっついていれば次回参議院選挙ではさらに得票数を落とすでしょう。それでも権力に抱きつく道を選ぶのか。内部議論は大変だと思います。

 あくまで立憲民主党を中心にした話でした。しかしどんなに風が吹いても多くの選挙区で候補者擁立ができなければ風を受け止め切れませんし、候補者擁立ができなかった選挙区こそが自民党の牙城でもあります。
 弱くなったとはいえまだまだ自民党の底力は大変なものです。昨日、自民党の地方組織の皆さんでしょうか。県の旗を先頭にたくさんの人が自民党本部から会館へ行列をなしていました。権力を握ることはやはり凄まじいこと。それを突き崩すのは容易なことではありませんが、やるしかないでしょう。

2017-11-09 | Posted in 日記No Comments »