日記

4分足らずの報告に見る「権力」と「不甲斐なさ」

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 昨日、参議院本会議が開かれた。
 日米首脳会談から帰国した安倍総理の報告とそれに対する代表質問のためだ。
 一昨日の議運会議の時、総理の演説は8分と与党側は提示。議運はそれで了承していた。
 ところが本会議直前の議運で、与党は「4分にして欲しい」と言ってきた。いくらなんでも短すぎる。
 4分の帰国報告とはいかなるものか。
 ここに当日配られた報告文書がある。1行28文字、1ページ13行、これが3ページ。総字数はわずか1092文字。実際は改行や句読点もある。それらをすべて外した実文字数は914文字。400字詰め原稿用紙で2枚と少しの分量でしかない。正味の演説時間は4分に満たなかった。
 これがあの世界が注目した首脳会談を終えた総理が自国の最高機関の立法府に対する報告演説の全てである。
 安倍総理の国会に対する姿勢が如実に現れている。彼にとって国会質疑は無駄な時間でしかない。できれば避けたい。できなくてもなるべく拘束時間は短く。そんな思いが適当にやっておけば良い、といった姿勢になってでてしまう。
 立法府に重きをおかないこの姿勢は、野党の責任でもあるが、それ以上に参議院与党の問題でもある。与野党ともに総理に小馬鹿にされている。
 不甲斐ないと思う。これで良いはずがない。しかし、これが「権力」である。政治は権力闘争。その世界にいるにしてはまだまだ民進党は子ども、いや、子どもに申し訳ない。子どもには純真という世界があった。

2017-02-16 | Posted in 日記No Comments » 
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