日記

トランプとのカードゲーム。勝ち目はあるか。

img_d23a288894c37a99ee61e193427f76bf55729
 明日、日米首脳会談が行われる。
 トランプ大統領の登場によってTPPは墓場に送られるし、トランプ相場によって為替は円高に振れ、アベノミクスの悲鳴は益々大きくなりつつある。
 そんな中でどんな会談を行うつもりだろうか。

 そういえば最近、黒田日銀総裁の注目度が低い。昨年9月の事実上の量的質的緩和政策の失敗宣言ともいえる政策転換以来、存在感がどんどんなくなっている。
 政策の軸を資金供給量から金利操作に移した黒田日銀であったが、これもやんちゃなトランプ政策によって困難に直面しているようだ。長期金利をゼロ近辺に抑えることが目的だった金利政策だが、トランプ相場によってアメリカにお金が流れ、国債の金利が上昇している。日銀にとってこれは厄介なこと。これまでも今でも必要以上に市場から国債を買って金利上昇圧力に耐えてきた。それでやっとゼロ%に抑えてきた長期金利が上がりだしたのだ。
 結果、日銀はさらなる買い増しをせざるを得ない。日銀の国債保有割合が4割を超すと日経が報じている。
 日銀による国債の金利操作という官製相場の矛盾が表に出たわけだ。
 そんな折の首脳会談。財務省や日銀は気が気じゃないはず。大統領から「為替操作批判」と思われる発言がでればアウト。その時点でアベノミクスと黒田日銀の息の根は止まりかねない。
 勝つか負けるかわからないカードゲームの様相だが、分があるのは向こうだろう。なにせ名前がトランプなのだから。

2017-02-09 | Posted in 日記No Comments » 
Comment





Comment