2016-12-05

白けてきたTPP議論。ここは林委員長の出番です。

 一気にTPPに対する国内、世界の感心が薄れてきた。しかし国会では今日も質疑が行われている。質問者も回答者も何となく白けてきている。本当に参議院でも採決を強行するつもりなのだろうか。安倍さんの面子もある。そう簡単には引けないのもわかる。
 そこで一つの提案だ。官邸の面子もたて、強行採決という再びの馬鹿げて間の悪いこと防ぐ秘策。参議院での強行採決は自民党にとっても百害あって一利なしなのだ。みんなそれはわかっている。
 さてその提案だが、それは立法府の威厳を理由に林委員長が特別委員会での採決をしないこと。それしか方法はないだろう。通常は三権分立は建前の国会運営。現実は行政府の長である安倍総理の言いなりである。ここは真っ当な本当の三権分立の国会運営を委員長してもらうだけだ。
 理由はいくらでもある。国民の反対や慎重審議の声の多さ。審議が深まっていない。世界情勢の変化が早急な判断を必要としなくなった。そして何と言っても強行採決はすべきではない、ということ。建前としての正義には十分だし。表向き官邸も反対できない。裏で話し合っておけば、「なんとか採決をお願いしたい」といったコメントを出すだけで良い。総理の顔も立つ。
 何もしなくても10日にはTPP条約は自然成立する。しかし関連法案は別で、14日の会期末まで委員会採決をしなければ、審議未了廃案。継続扱いにすれば次国会で審議もできる。
 これしか官邸も国会(与党も野党も)も国民も納得の三方一両損の策はない。
 ただ問題は、これだと安倍総理の強硬ぶりが少し和らぐこと。自民党の支持率が上がるだろうこと。そうなると年末解散だって総理が踏み切るかもしれないこと。今週が山場である。自民党にそんな策ができる策士がいるか。それとも総理の面子を立てる愚策に党もろとも突っ込むか。後者が濃厚であろうことは疑う余地はないが。

2016-12-05 | Posted in 日記No Comments »