2016-10-25

EUとカナダとの経済貿易協定締結が困難に。一方日本は強行採決も。

 政治の品格が違いすぎるのか、民主主義の深さの違いなのか。
 3年前にEUが承認したカナダとの包括的経済貿易協定(CETA)が、ヨーロッパのたった1地域の反対で事実上締結困難になった。
 反対しているのはベルギーのワラン地域。ベルギーは国としては承認したが、7つの国内地域でそれぞれ承認が必要。それが最後の説得にもかかわらずワラン地域が反対した。ワラン地域は炭鉱の閉山で雇用が悪化し、農業地域でもある。
 EUとカナダはこの27日も首脳会談を予定していたが、延期しなければならなくなった。
 たった一つの地域の反対でEU全体の条約が締結できない。それが民主主義であり政治の判断。
 一方の日本。TPPに対して北海道は道を上げて反対している。その他の地域の多くの反対も無視して28日にも強行採決されるかもしれない。28日しなくても必ず強行するだろう。
 こんな政治が世界で行われていると勘違いしてはならない。

2016-10-25 | Posted in 日記No Comments »