2016-10-19

11月30日解散、12月18日投票説の怪と野望。

 今月号の週刊誌でいよいよ、「安倍自民+小池新党+橋下維新連立政権で与党400議席。野党が消える」などという過激な予想記事が飛び出した。もちろんそうならないように踏ん張らなければならないところだが、野党共闘に今一煮え切らない蓮舫民進党の対応を見ると暗澹たる思いが深まる。
 そんな中、永田町では1月解散説ならぬ11月30日解散説が聞かれ始めた。12月15日、プーチンロシア大統領をわざわざ山口まで呼んで日ロ首脳会談を行う。その成果を背負って来年通常国会前に解散総選挙というのがこれまで予想されたシナリオだったが、首脳会談の成果も年を越したら薄れてしまう。だからその前にやってしまえと11月30日解散説が浮上してきたのである。そして首脳会談の三日後に投開票である。これだと有権者もしっかりと覚えていよう。
 11月30日といえば今臨時国会最終日。延長しないということを前提とした新シナリオである。そのせいだろうか衆議院でのTPP議論も粛々と進み、政権は10月28日に採決を強行するとの見方も広がってきた。条約批准は衆議院優位の一つ。安倍総理のおじいちゃん岸信介は、1960年に日米安保条約を衆議院強行採決、30日後条約は自然成立した。それと同じことをやろうと言うのだ。28日強行採決となれば30日後に条約は批准され、国会延長の必要性もない。岸は成立後内閣総辞職して下野しなかればならなかったが、孫の安倍総理は違う。おじいちゃん超えを図る。あえて同じシチュエーションをつくって自分は解散総選挙に打って出て長期政権を確実にしようというのだ。
 解散の理由は何か。大義名分はあるのか。そんな怪(?マーク)は関係ない。おじいちゃん超えの野望が優先する。ある意味稀有な政治家であることは間違いない。
 そんな政治家に対抗するには野党は束になってかからなければならない。しかし、話は最初にもどってしまうのである。

2016-10-19 | Posted in 日記No Comments »