日記

日記249 78歳になった国会議事堂

現在の国会議事堂が竣工したのが1936年11月7日。今日が議事堂くん78回目の誕生日ということになります。そんな記念すべき日になんですが、国会は衆参でもめています。

本当なら10時から開かれるはずだった参議院本会議でしたが、議事運営委員会(議運)がもめて長引いており、とりあえず議員総会が解散となり会館の部屋にもどってきたところです。衆議院の方では野党抜きで厚生労働委員会が強行されています。派遣法改正案の論議です。

昨日、地方創生の関連2法案が野党が反対する中で衆議院本会議で可決。参議院に送られてきました。今日の本会議は、この法案の趣旨説明とそれに対する質問です。地方分権の考えが全くなく、「ただただ国が言う通りに頑張った自治体にはお金をあげる」的なこれこそ自民党的補助金バラマキのための法案。これではますます地方分権は遠のくばかりで、各自治体は意味のない計画づくりにまたぞろ駆り出されるだけです。そこで一括交付金復活の修正案を野党共同で提出し、これが否決されたので関連2法案の方は反対しました。

会期末が迫り、来週から総理が外遊することもあって国会終盤の審議日程がタイト。そこで与党は参議院でも特別委員会を設置して法案審議を行いたい意向です。なぜか?本来ならば総務委員会などの常任委員会で審議するのが誰が考えても妥当です。しかし常任委員会は火曜日、木曜日の定例日開催が決まっているため審議に時間がかかるということになります。その点特別委員会は空いてる時間にいつでも開催できる利点があり、会期中に法案を成立させたい与党からすれば特別委員会で議論したいというわけです。

ところがところがすでに参議院には3つの特別委員会が設置されており、これ以上増やさないというのが参議院での合意事項。新しく設置するには今あるどれかを廃止しなかればならないのですが、そこは多数与党、そんな様々な問題を無視して無理やり特別委員会を一つ増やし、審議する方向です。

・・・・約2時間経過

結局、与党が委員長職権で特別委員会設置を押し切りました。12時20分から本会議が開催されました。多数決は民主主義の基本のようですが、数が多けりゃなんでもまかり通るのが国会です。やっぱりそれなりの数がなければ力になりませんね。これで訳のわからない地方創生関連法案は成立します。

議事堂の誕生日なのですが、中で行われていたのは多数に強行でした。ねじれ国会が民主的なのかもしれません。

 

2014-11-07 | Posted in 日記No Comments » 
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